2007年10月17日

人間の本能を見た「血と骨」

戦争時の人間の生命力は凄いもんだ。
つくづく、生への執着や生殖本能には、驚愕するなあ。

現代の私たちにも、そのような本能がまだ、あるのだろうか。

人は、生殖本能で生きているという人もいるわけで。
まあ、人間も動物ってことだ。


多少の智恵や理性があるので、社会が成り立っているけど、
パニックになったら、何するか分からない動物か。

よく、世界のあちこちで、権力闘争や災害、飢饉があると、
街が暴動の嵐になるのをテレビでよく見ます。
家や店は、盗人や暴力で荒れ果てて、泣くのはいつも子供と女・・・


テレビの向こうで起こっている事が、まるで映画のような気がするのは、
私だけでしょうかね。日本で生まれて良かったね(?)


さて、この「血と骨」の「金俊平」という朝鮮人(済州島出身)が
日本で一旗揚げようと、17歳の時に大阪にやってきた。

金儲けに一生を捧げ、傲慢で暴力の限りを尽くす非道な人間。
家族は、生きた心地がしなかった・・・強欲で性欲も驚愕するほど。

そのお陰か、大富豪に成り上がっていく・・・。

今の時代には、想像もつかないけれど、当時は、
このような人はたくさんいたのではないでしょうか。
日本人もしかり。


監督は崔洋一。
第17回日刊スポーツ映画大賞作品賞、
主演男優賞(ビートたけし)、
助演女優賞(鈴木京香)、
石原裕次郎新人賞(オダギリ ジョー)受賞、
文化庁支援作品。


1923年に、済州島から大阪へ渡って来た17歳の金俊平(ビートたけし)。
日本で一旗揚げようと、蒲鉾職人から始まり、高利貸しへ。

凶暴で強欲な俊平は、家族に地獄の苦しみを与え続けて生きて行く。
いつも愛人がいて、好き勝手に生きる俊平だが、脳梗塞(?)で半身麻痺に。

やがて、俊平は、北朝鮮の帰国事業を聞き、祖国へ帰ることを決めた。
還暦にして愛人との間に出来た息子・龍一と祖国の北朝鮮へ渡った俊平は、
84年冬、78年の生涯を静かに閉じた。


ビートたけしの演技は、さすがだったね。
凶暴な人物像や精神分裂的な役は、ハマッてます。

気がつくと、金俊平と同化していて、
見ている側もビートたけしが俊平と同一化していた。


この作品を、ただ単なる暴力映画と捉えることはできません。
当時の時代背景や主人公の出身地は朝鮮でも差別地帯であること、
生きるために、必然的に金に執着することになるであろう状況・・・

私たちが忘れかけている人間の本能である弱肉強食の生き様を
鮮烈に思い起こさせてくれました。


人間社会において、金や権力に心を奪われる人は、
後を絶ちませんが、これも人間の性でしょうか。


では、バイバイ!


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投稿者: 日時: 2007年10月17日 16:20 | パーマリンク |TOPページへ画面上へ

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